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万福寺のあゆみ  
万福寺の原風景

  万福寺の自然と地形

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万福寺を含む麻生区は川崎市の西の端に位置し、多摩丘陵の南に区域が拡がっている。全体として谷と山地が入り組む起伏の多い地形を成しており、麻生区の東は多摩区と宮前区に接し、南は横浜市青葉区に、北は稲城市、西は多摩市と町田市にそれぞれ接している。麻生区の中央部には鶴見川の支流・麻生川と片平川が南流しており、西北部の黒川地区内には多摩川の支流・三沢川が北流している。
麻生区の北部中央にある万福寺地区(万福寺一、二丁目を除く)は、東は百合丘と高石に接し、南は上麻生、北は千代ヶ丘に、西は古沢と金程に接している。地区の地形は全体として南下がりの斜面で、その中央には地区を東西に二分する大きな谷筋が伸びるなど、尾根と谷とが複雑に入り組んだ形を成している。万福寺地区の標高は、北東端の最高点で約一〇六メートル、南西端の最低点で約四六メートルであり、高低差は約六〇メートルとなっている。
万福寺地区の地質は、第四紀更新世の海成層(約100万年前)である上総層群の柿生層(塊状無層理の砂質泥岩〜シルト岩が主)、王禅寺層(砂泥互層が主)、出店層(細粒〜微細粒砂岩)を基盤層とし、谷部には現河床堆積物が、また、尾根部にはローム層が被覆層としてそれぞれ分布している。
万福寺地区の水系は地形によって概ね五つの流域に分けられる。
地区の流域は図に示すとおり地区の北側の一部を含んだ流域で、麻生川排水区に属している。雨水は地区中央を南北に縦断する麻生二号線に設置されている雨水管と、地区に接して東西に通る世田谷町田線の南側の市道に埋設されている雨水管により集水し、麻生区の中央を南流する鶴見川水系の準用河川、麻生川に流入している。





地区内の丘陵部の樹林は長い間、薪炭林として地域の人々の生活と関わりながら存続してきた。しかし、都市化の波が地区周辺に及ぶに従い次第に生活との結びつきから離れ、地区内の緑の大半は放置されたまま存続している。
地区内の緑の植生は次の十五タイプの植物群落等に分けられる。〈シラカシ群落、アラカシ群落、クヌギ・コナラ群落、イヌシデ・コナラ群落、アカマツ群落、スギ・ヒノキ植林、竹林、伐採跡地植物群落、ススキ・クズ群落、ヨシ群落、湿生草地、果樹園、苗圃、畑地、市街地・道路・造成地〉。地区内の群落で最も広い面積を占めて分布しているのは、クヌギ・コナラ群落で、地区の約三七パーセントを占めている。

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